10月8日に僧帽弁形成術をうけ無事退院した、9歳のロングコートチワワのソラちゃん。

ソラちゃんは9月下旬にかかりつけの獣医さんからの紹介で来院されました。

お薬を飲んでいましたが病院に来たときには咳がなかなか治まらず呼吸もとても苦しそうでした。

できるだけ体に負担をかけないように検査を行いましたが、診断は「僧帽弁閉鎖不全症(MR、弁膜症ともいいます)」でした。

このブログでも多く紹介している、高齢の小型犬に非常に多い心臓病です。

ソラちゃんも非常に重症で心臓は限界ギリギリでした。

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こちらがその時のエコー検査です。

点線で囲んであるカラフルな部分は逆流で漏れてしまっている血液です。

心臓の逆流防止弁である僧帽弁に隙間ができてしまい全身に送るはずの血液が逆流しています。

 

飼い主様と相談し、ソラちゃんは10月8日に心臓の手術(僧帽弁形成術)を受けることが決定しました。

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こちらが手術後のエコー検査です。

先ほどみられたカラフルな部分はなくなりました。僧帽弁からの逆流が消失しているのがわかります。

病気の原因である弁からの血液の漏れがなくなったため咳や呼吸困難がなくなり、元気よく動き回れるようになりました。

僧帽弁閉鎖不全症(MR、弁膜症)は、手術(僧帽弁形成術)を行うことで血液の逆流が消失し、散歩を嫌がるなどといった症状や、治まらない咳や呼吸困難が劇的に改善します。

もし心臓の手術について気になることがございましたら1度当院を訪ねてください。お力になれればと思います。