先日、重度心臓病で手術を行ったクイールちゃんが元気に退院していきました。

クイールちゃんは僧帽弁閉鎖不全症(MR、僧帽弁逆流、弁膜症)が年を重ねる毎に悪化し、お薬での治療では管理が難しくなったため最後の手段としての手術を希望され、遠路はるばる福島県から名古屋の当院を受診されました。

やはり、当院受診時には心臓の逆流防止弁である僧帽弁は弁自体がぐずぐずになり、また弁を支える腱索というひもも切れてしまっていて非常に危険な状況でした。

手術自体も大変難しく5時間にもおよぶ大手術となりましたが、術後の回復は非常に良好で、無事退院の運びとなりました。

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上が手術前、下が手術後ですが大幅に逆流が減少しているのがよくわかります。

現状ではお薬で弁の形を治したり形を留めておくことは不可能なため、重症となった場合は手術以外に救命手段はありません。そして手術によって写真のように劇的な改善が得られます。クイールちゃんも、もう心臓病で苦しむことはないでしょう。

手術を受けられる施設自体が少ない(日本には数カ所しかありません)ためクイールちゃんのように遠方より当院を受診される方もたくさんいらっしゃいます。

僧帽弁閉鎖不全症でお困りでしたら、まずはお電話でかまいませんのでご遠慮なくお問い合わせ下さい。