苦労して大学に入った後(実際、浪人してから合格なんてのもザラです)は、楽しくも忙しい大学生活です。
獣医大学は通常の大学と違い4年間ではなく6年学生生活を送ります。今ではいい思い出ですね。
イレギュラーとして、実は山田先生は一度普通の大学を卒業し、サラリーマンを経験してから夢を追い、北里大学獣医学科に再度入学しました。
夢を叶え、今では立派な獣医さんです。
僕の同級生にも再度大学に入学した年上の同期がたくさんいました。
たいていの大学がそうだと思うんですが1~3年生までは基本的な授業が多く、基礎となる生物学などを勉強していきます。
まだまだ自分の時間が多く、サークル活動やアルバイトもたくさんやれます。普通の大学生です。
4年生くらいから獣医さんらしい内科や外科といった臨床医学や、獣医学の応用として公衆衛生などの授業が始まります。
実際に体を動かす実習もたくさん行われ結構忙しくなってきます。
牧場や動物園に実習に行くこともあったりと楽しい思い出もたくさんです。
牧場の仕事の大変さや、牛の直腸検査(肛門から手を入れて内臓を触る検査)の衝撃は忘れられません。
試験シーズンは地獄のようで単位を落とさないよう必死に勉強したものです。
ちなみに当院の先生たちは、試験を徹夜で乗り切るタイプと真面目にコツコツタイプにきれいに分かれます。
▲牧場実習中の獣医学生、新実君
4年生くらいから進路や就職を意識し始めます。
ちなみに獣医さんというとワンちゃんネコちゃんのお医者さんといったイメージが強いと思うんですが、我々獣医師の職域はとっても広く、他にも
・牛や馬などの大動物医療に携わる先生
・公務員として食肉センターなどで公衆衛生業務に携わる先生
・伝染病など研究分野に携わる先生、
など活躍の場は非常に多岐に渡ります。
そういった点を考慮しつつ、多くの大学では4年から研究室に所属していきます。
研究室というのは、専門的に一つの分野を研究していく大学の研究部門の単位でよくゼミとかラボとかいったりします。
授業に加えて研究室での研究活動や日々の仕事が始まるのでてんてこ舞いの忙しさなんてことも。研究室によっては、大学病院の診療(実はワンちゃんネコちゃんにも大学病院があります)を手伝うことになり、今思えば貴重な経験でした。
そんなこんなで長いようであっという間に6年間は過ぎ去り、6年生の終わりに運命の国家試験となります。
▲先月行われた病院の忘年会