大学生活の最後に最大の関門、獣医師国家試験が待ち構えています。
2月中旬に(以前は3月初め)に2日間に渡り行われます。
北海道会場、東京会場、九州会場の3か所で実施されます。
6年間授業で受けた全ての教科から出題されます、試験範囲の広さよ…!
合格率は80~90%と高めではあるものの、そこに至るまでは苦難の道のりです。
▲こちらは実際に出題された昨年の問題です。
このような臨床獣医学問題から、法律や公衆衛生分野まで、330問も出ます。
(ちなみに正解は4番です)
試験日から合格発表までは2~3週間くらいあります。
合格発表は農林水産省本庁の張り出しとインターネットでの発表で行われます。
前回のブログに書きましたが就職の選択肢はたくさんあります。
小動物医療に進むのはだいたい半分くらいです。
それ以外にも畜産に関わるもの、
研究者として進学するもの、
競走馬業界に関わるもの、
動物園や水族館の獣医さん、
野生動物保護に取り組むもの、
公衆衛生(食中毒の調査など)関係の公務員になるもの、
ペット関連会社や製薬会社などの企業に勤めるもの、
魚のお医者さん(魚病学も勉強します)、
中には養蜂に関係した仕事に就く先生もいます。
皆さんが知らないたくさんの現場で我々獣医師がひっそりと活躍しています。
我々は小動物医療へ進み、今日に至ります。
あんなに勉強することはもうないだろうと思った国家試験以上に、今も勉強し続けています。
獣医療も日進月歩で、皆さんの力になるために勉強することがいっぱいあります。
院長先生なんて卒業してからもう45年以上も勉強しています。院長先生を見習ってチーム一丸となって頑張っていきます。
患者様に心から「安心して下さい、元気になりますよ」と言ってあげられるよう精進してまいります。
今後とも茶屋ヶ坂動物病院をどうぞよろしくお願いいたします。