オリオンちゃんはチワワ風のmix犬、体重4.5kgの男の子で、ペットクリニックハレルヤ(福岡県糟屋郡)から紹介来院されました。
オリオンちゃんは12才まで何事もなく元気な毎日を送っていました。しかしある日突然失神し倒れてしまい、呼吸困難になってしまいました。精密検査をした所、非常に重度の僧帽弁閉鎖不全症が判明しました。
僧帽弁を逆流してしまう血液量が非常に多く、心臓は今にもはちきれんばかりに大きくなっていたそうです。僧帽弁逆流はうっ血(血液の渋滞をイメージして下さい)を引き起こし、心臓を拡大させ、ひどい場合には肺に血液成分が滲み出て(肺水腫と言います)しまいます。また逆流してしまう分、本来届くはずの血液循環量が減ってしまうため、オリオンちゃんのように失神することがある危険な病気です。
オリオンちゃんは紹介動物病院のもと何とかお薬で状態を安定させてもらい、遠路はるばる名古屋までやってきました。心臓が悪い状態での長距離移動は体に負担が大きいため、状態が安定している時になるべく興奮を避ける必要があります。飼い主様も道中さぞかし心配だったと思います。
そして手術は大成功、オリオンちゃん小さい体で本当に頑張ってくれました!
病院にもすぐに慣れ、日増しに元気になっていくオリオンちゃん。
僧帽弁逆流はほとんど消失し、あっという間に退院していきました。元気になった帰り路は安心です、よかったね。
僧帽弁の逆流もほとんど消失しています。右が術後1週間の写真ですが、正常なワンちゃんと見間違えるくらいです。
元気になった心臓でみんなと楽しく遊んでね。本当におめでとう、オリオンちゃん。
茶屋坂動物病院では犬の僧帽弁閉鎖不全症に対して手術を行なっています。
手術を受けた術後の犬たちは、咳などの症状が消失・軽減し、 肺水腫を発症することは二度となくなります。
ふたたび元気よく活発に過ごせるようになり、 薬をほとんど飲まなくても、 心臓病を心配することなく、寿命を全うできるようになります。
当院の手術では安全面に十分配慮し、 ステージの進行したハイリスク症例に対しても安定した高い成功率を誇ります。
また当院では僧帽弁閉鎖不全が再発してしまうことがないよう、 常に完全で完璧な手術をめざしています。 僧帽弁全体にくまなく処置を施すため、僧帽弁閉鎖不全が再発悪化することは極めてまれ です。
重症の子たちでもあきらめず、私たちにご相談ください。