少し前、先日心臓の手術を受けたキャバちゃんが退院しました。
キャバちゃんは以前よりホームドクターで僧帽弁閉鎖不全症(MR、弁膜症ともいいます)と診断され、お薬で治療を受けていましたが徐々に進行し、咳が増え、休んでいるときでも呼吸が苦しくなることが多くなってきました。
キャバちゃんのこの状況を治してあげたいという強いオーナーさんの希望により当院に紹介来院されて手術を受けました。
キャバちゃんは手術の次の日にはごはんを食べるくらいの強い子で、病院での生活にもすぐに慣れてくれました。順調に回復して入院2週間で退院となりました。
手術後1ヵ月後の心臓検査もびっくりするくらい、良い結果で逆流はほとんど消えていました。
僧房弁閉鎖不全症(MR、弁膜症)はチワワ、シーズー、マルチーズなどの小型犬やキャバリアなどに多い病気であり、飲み薬で治ることはなく根治治療としては手術しかありません。
初めの症状としては疲れやすい、咳が出るようになった、激しい運動時の呼吸の粗さが見られることが多いです。
そのような症状を聞いて聴診すると心臓に雑音が聞こえるということも少なくありません。もしこのような症状が最近出てきたなと思われる飼い主様がいらしたらぜひ一度来院していただけたらと思います。
人間の医療でもそうですが早期発見が何よりも大事です。病院スタッフ一同全力でサポートさせていただきたいと思います。
これから年末に向けて忙しくなってきますが体調を崩さないように体力をつけて頑張っていきたいとスタッフ一同思っています。